シワが気になり始めた肌におすすめなビタミンAってどうなの
加齢が進むにつれて、肌のターンオーバーのサイクルが乱れ始めて、徐々にシワやくすみなどが目立ってきます。何故かと言うと肌は定期的にターンオーバーを繰り返して瑞々しい潤い肌をキープしているのですが、それが遅くなるにつれて皮膚が乾燥して行き硬くなってしまいまるで、折り目が入るようにシワが発生するからです。
ターンオーバーが若々しい肌を保つ秘訣
ターンオーバーとは、肌が新しく生まれ変わるサイクルの事で、一般的に正常に働いている場合は、一番底に溜まった細胞や角質などの老廃物は約1カ月で剥がれて排出されます。
それが加齢するにつれて、徐々にサイクルが遅くなって行き、加齢以外のストレスや生活習慣や体調によってもさらに遅くなってしまいます。
そして何の対策もしなければ、どんどんターンオーバーが遅くなって、肌の老化を勧めてしまいます。そしてこのターンオーバーを維持して若々しい肌を維持するために不可欠な物質に、ビタミンAがあります。
ターンオーバーの改善におすすめのがビタミンA
ターンオーバーが遅れて滞っている状態になった加齢肌を元気にするのが、ビタミンAです。
そしてこのビタミンを肌に塗る事で、滞っていたターンオーバーを正常な状態に整えるだけでなく、同時に角質の肥厚まで解消できます。
それに加えて、皮脂の分泌をコントロールして水分と油分のバランスを整えるコラーゲンの生成を促したり、抗酸化作用によって肌の老化を防ぐ事も可能です。そしてこれらの効果によって、肌表面に溜まった余分な角質も薄くなり、内部の真皮のボリュームを増やす効果も期待できて、透明感とハリのある瑞々しい若い頃の肌を取り戻せます。
乳液やクリームに混ぜて使うのもおすすめ
どのように塗れば効果があるのかと言えば、乳液かクリームに混ぜて肌の奥に浸透させる事が有効だと言われてます。ビタミンAが配合された化粧品を購入して、まずはそれらを使って試すのもありです。
そのビタミンが配合されている化粧品は大きく分けて、レチノールとトレチノインの2種類があります。トレチノインとはレチノールの誘導体の事で、効果は通常のレチノールの約50倍から100倍あります。
一見トレチノインの方が良さげに感じますが、効き目が強い代わりに肌への刺激も強いため、一般的に医療機関のみで取り扱われています。
だからトレチノールは医療機関での治療でしか入手できないので、普段はアンチエイジングで用いるのは、ドラッグストアや化粧品専門店で入手できる気軽に利用できるレチノールの化粧品となります。
ビタミンAの使い方や注意点
そしてこれらを使う前に知っておいてもらいたい、そのビタミンの特徴があります。肌の体質や状態は個々人で違いがあり、使い始めの時期には慣れるまでレチノイド反応と呼ばれる通称A反応が出る場合はあり得ます。
A反応とは、そのビタミンを含む化粧品を塗る事で、皮膚表面が赤くなったり皮膚がむけてしまったり、一時的にニキビなので発疹が出来たりする反応です。このA反応は誰でも起こる可能性があるので、そのビタミンが含まれる化粧品を使う時には、薄めて使ったり肌の目立たない場所で試してみる必要があります。
薄めて使う方法には、2通りの方法が考えられます。ビタミンの中でAは油分に溶けやすい脂溶性があるので、油分を含んだ乳液やクリームなどと混ぜて使ったり、乳液やクリームを塗った上から重ねる方法があります。そのどちらの方法であっても、化粧品の濃度は薄まるのでA反応が起こり難く出来て刺激を抑えられます。使い始めるうちに徐々に慣れてきたら、乳液やクリームを使わなくても良くなり、より高い効果を発揮できるようになります。
塗り方以外にもビタミンAを含む化粧品を使う注意点があり、角質が薄くなって紫外線にさらされやすくなるので、太陽などの紫外線対策も十分行う事が必要です。抗酸化作用が強まるので、そのビタミンが含まれる化粧品を使い続けると皮膚の中に溜まって行き、紫外線による肌の老化を防ぐ働きをします。
しかし同時に肌表面に溜まっていて、紫外線を防ぐ働きをしていた角質も薄めてしまうのでダイレクトにダメージを受けやすくなります。そこで化粧品を使ってアンチエイジングケアを始めたら、同時に日焼け止めを使ったり日傘をさすなどの紫外線対策が必要となります。紫外線対策は、夏場だけでなく一年中注いでいるので通年行う点も注意すべきです。外出時だけでなく、オフィスで窓側の席に座っている場合は室内であっても注意が必要です。
ビタミンAが含まれる化粧品の有効的な時間帯があって、朝に塗るよりは夜の方が効果があります。それに加えてレチノールは安定性のあまり高くない成分なので、空気に触れた状態でいると劣化してしまいます。だからクリーム状の製品を夜中に使う時に、面倒で蓋を開けたままにせずに使ったらすぐに蓋を閉めた方がいいです。
また空気に触れないように工夫された化粧品も売られているので、気になる人は始めからそういった製品を購入した方がいいです。量が多いタイプも売られてますが、開封後はどんなに空気に触れないようにしても劣化するので、できるだけ短期間で使い切るように小さめのサイズのものを選んだ方が望ましいです。