四十肩や五十肩の予防に効果的なストレッチ
年齢を重ねてもいつまでも体をスムーズに動かし、軽やかに活動できるような状態でいたいと考える人は多いでしょう。そのような場合には四十肩・五十肩と呼ばれるような状態になることを予防するためにも、ストレッチを毎日の生活に取り入れることをおすすめします。
そもそも四十肩や五十肩って
その前にそもそも四十肩や五十肩とは何かというと、これらは関節痛の1つのことです。
四十肩や五十肩になると肩の関節が動かしにくくなったり、動かしたときに痛みがあったりといった症状が出ることがあります。もし症状が出た人が40代だった場合には四十肩と呼び、50代だった場合には五十肩と呼んでいます。
四十肩や五十肩の原因
なぜこのようなことが起こるのかはよく分かっていませんが、40代以上の人に症状が出るケースが多いため老化によるものと考えられている症状です。肩の関節には腱板という組織がありますが、ここの部分に異常が起こることによって四十肩・五十肩の症状が引き起こされています。
こういった四十肩・五十肩を予防するには、ストレッチが効果的であるといわれています。四十肩や五十肩の激しい痛みが出てしまったり、肩を全く動かせなくなってしまったりといった症状が出る前から筋肉を柔らかく保つようにして多くことがおすすめです。
とはいえもし痛みが感じられる場合には、無理におこなうと悪化させてしまうことにもなりかねないため頑張り過ぎてはいけません。酷い痛みがある場合や動かせない場合にも、医師の診察を受けるようにします。
四十肩や五十肩を予防するストレッチのやり方
しかし特にそのようなことはなく、予防をする目的であれば筋肉の緊張を緩めるのに役立つでしょう。その場合におすすめのストレッチの1つは次のようなものです。
- まず手のひらを上にして片方の腕を前に伸ばします。
- 次にもう片方の手で、伸ばした腕の指を下に押し下げましょう。
- そうして30秒ほど腕の筋肉を伸ばしたら、今度は反対の腕を同様にして伸ばします。
このようにすると腕の内側の筋肉がスッキリと伸びたように感じられるはずです。
また両手を腰に当てて肩甲骨を寄せながら腕を後ろに引く運動も、肩のあたりの筋肉の柔軟性を高めるのに役立ちます。
手を腰に当てて、腕の付け根と肩との間が伸びるようなイメージでおこなうと分かりやすいでしょう。これは10回ほど行います。
これらのほかにも、タオルを使って運動をするのがおすすめです。
- まずはタオルを1本用意しておき、そしてタオルを肩幅と同じ間隔で両手で掴みます。
- さらにタオルを持ったまま両手を頭上に上げて背中を伸ばします。
- そうしたらそのままの状態の上半身をゆっくりと片側に倒していきましょう。息をゆっくり吐きながらおこないます。脇腹や肋骨などのあたりが気持ちよく伸びて行くのが分かるはずです。
- 30秒ほどその状態を保ったら、ゆっくりと上半身をまっすぐに戻します。片側が終わったら、もう片側もおこないます。
デスクワークの合間に、肩の筋肉の緊張を緩めるストレッチをするというときには、デスクを活用する方法もおすすめです。
- この場合にはまずデスクから離れて立ち、手を天板の端につきます。
- このとき腕を伸ばして、顔は前を剥いておくことがポイントです。
- 次にデスクについた腕は曲げることなく、膝を曲げていきます。
- 腰を落としたら再び立ち上がって元に戻りましょう。
- さらにデスクを背にして天板に手をついたら、そのままひじが直角になるまで膝を曲げて腰を落とします。
こうすることで肩甲骨が寄せられストレッチの効果が感じられるでしょう。その後はゆっくりともとに戻ります。
これらの運動をおこなうことで、血行が良くなったり肩や腕の筋肉が柔らかくなったりといった効果が期待できます。適切におこなうと四十肩・五十肩の予防に役立ちますが、筋肉を伸ばす際には注意しておきたいポイントも知っておきたいところです。
ストレッチをするときのポイント
というのも正しく出来ていなかった場合には、効果が得られなかったり筋肉を疲れさせてしまったりする可能性もあるからです。まず知っておきたい点の1つは、息を止めずにゆっくりとした動きでおこなうということでしょう。呼吸を止めると良くないほか、無理にすると逆効果です。
それからもう1つは痛みがある場合には無理をして続けたりしてはいけないということです。四十肩・五十肩になると、腕を動かしたときに肩の関節や首などが痛くなることがあります。
また肩や腕の動く範囲が少なくなるというケースも多いです。痛くない場合には、ストレッチをすることができますが、痛みがある場合はそもそも動かせないこともあるでしょう。症状が出始めた頃は特に痛みが強いこともありますが、炎症が起きている場合には安静にすることが一番です。
もし四十肩・五十肩で医者にかかる場合には整形外科を受診します。しかしそういった状況でないのなら予防のために、前述した方法での運動を試してみるのがおすすめです。
特に入浴後の温まった状態ですると、関節が動かしやすく効果が期待できます。