なかなか眠りにつけない!やっかいな入眠障害とは
入眠障害は名称通り眠りにつく気持ちを有しているのにも関わらず理想的に眠れない症状の事を指し、眠れないという悩みを抱いた経験が無い方においては眠りにつくまでに要する時間が長くなるという気持ちのみを抱きやすいですが、実際に寝付けないと生活全般を含めてあらゆる事に影響が生じます。
そのような入眠障害に該当するのは眠りにつくまでに30分間から1時間を要する事が稀有ではない方であり、中には2時間を超えても寝付けない方も居ます。
症状が生じやすい方に共通するのは日頃強いストレスを感じ続けていたり悩み事を抱き続けている方ですが、寝付けない時間が長かったとしても1度眠れると朝が訪れるまで目を覚ます事はそう多くありません。
入眠障害により引き起こされるさまざまな問題
入眠障害が生じるとしっかりとした睡眠を得る事ができなくなるため睡眠不足を引き起こしますが、睡眠不足が引き起こされた際には生活習慣が大きく乱れてしまったり気持ちが不安定になります。
気持ちが不安定になる事で日頃から感じているストレスはより強いものになりますし、体調不良が深刻化したり身体において新たに気になる変化が生じる事もあります。
また、心身が回復できるほどの睡眠時間が得られていないからこそ、日中の活発に活動しなければならない時間に強い眠気を覚えたり、疲労感や倦怠感を覚えてしまいやすいです。
入眠障害が起きる要因
大人の5人につき1人の割合で悩まされている方が居るが故に入眠障害は生じている理由が個々によって異なりますが、特に多い上に行いやすいのがベッドや布団の中に入った後に考え事を始める様子です。
心配しやすい性格の方などはベッドなどの中に入った後に色々な事に思いを巡らせてしまいやすく、思いを巡らせた事で横になっているのにも関わらず脳が活発に動いて寝付けない状態になります。
しかも、夜という時間は1日の中でも物事をマイナスに考えてしまいやすい時間でもあるので、ますます不安感などが強くなってしまい眠りにくいです。
そして、人体には自律神経が存在していて活動中は自律神経における交感神経が活発になり、リラックスした環境で過ごしている際には副交感神経が活発になります。
本来であれば、眠る時には活発化していた交感神経から副交感神経に切り替わるのでリラックスした気持ちと共に眠気を覚えるようになりますが、ストレスを感じていると交感神経から副交感神経に切り替わりにくくなるため目が覚めた状態で布団の中で長時間過ごす事になります。
取り分けてストレスを感じていないのに寝付けない方の場合は生活習慣が乱れている事が多く、特に日々眠る時間が同じではない事例では自律神経が適材適所で切り替わりにくくなるので、生活習慣を整える事も大切です。
入眠障害の治療について
医療機関を受診して入眠障害と診断された時には、専門医の判断によって薬物療法もしくは心理療法の中から適している方が選定され、薬物療法が選ばれた時には睡眠導入剤が用いられます。
睡眠導入剤を使用しながら改善していく際には使用していくのにつれて服用する量を減らしていき、最後は服薬せずに自らの眠気のみで眠れるようになる事を目指します。
心理療法が適していると判断された時は医師が患者が心配しやすい性格であったり、ストレスなどにより心に大きな負担を覚えていると考えた時なので、医師もしくはカウンセラーと共に治療を進めていきます。
心理療法で具体的に行われるのは、寝付けない事によって生じる焦燥感や心配事などを医師またはカウンセラーに対してきっちりと打ち明けて、心がいつも感じている緊張状態を解消させる事です。
専門家に対してお話をする事により気持ちが軽くなると本来のように眠気を覚えるようになって、ベッドに横に入った時に質の良い睡眠時が得られるようになります。