脱水症状の予防と正しい水分補給
多くの方が脱水症状と言えば、夏の暑い季節にスポーツを行っている方や、屋外作業で力仕事をしている方が対象になると考えているのではないでしょうか。
確かに身体を激しく動かしたり、屋外での作業を行っている方は、汗をかきやすい状態になり、この汗によって対応調整を行っていることは事実です。
実際にはごく一般の方でも脱水症状に陥ってしまうことはあり、夏の季節においては多汗症の方や、日照りの強い中で仕事をしている場合、屋内にいても室温が高くなっている場合でも脱水症状は起きてしまいます。
こんなときには注意が必要
高齢者になると特に暑さや寒さなど温度を身体が感じ取る機能が低下してしまうので、季節による違いはありますが特に注意しながら水分補給を行うことは必要です。
普段の何気ない生活環境においても、夜間にお風呂に入る際には、浴室内で大量の汗をかいてしまうことも多い傾向から、入浴前と入浴後のタイミングで水分補給をすることで危険を回避することは可能です。
スポーツや各種運動を行っている方は、事前に少量の水を飲むことと、競技が終わった後にも水分補給をしないと熱中症に掛かる可能性があるので注意が必要です。
脱水症状を予防するには
脱水予防を行うには、発汗量や体重など身体に起因する部分があるので、全ての方が一致することではありませんが、事前に汗をかくことを予測できるならば、前もって最低でも200ミリリットル程度の水を飲むこと、朝から夕方に掛けての時間帯で適時同量の水を小分けにして飲むことが前提です。
体格の大きな方は500ミリリットルまでの水分補給でも問題はなく、量に対しては体内から出てしまう水分の量にも起因するので自らが適量というものを把握しておくと安心です。
水以外でも大丈夫!?
ここまでは飲むものは水としていますが、実際にはお茶やミネラル水、スポーツ系や業務上で多くの発汗が見られるような方の場合は、スポーツドリンクを飲む方法も間違いではありません。
スポーツドリンクの場合は塩分が含まれているので、普段は身体をあまり動かすことが少ないような方は、塩分が多過ぎてしまう可能性もあるので、この場合は薄めて飲むという方法で問題はありません。
脱水症状に注意して過ごしましょう
実際に脱水症状に掛かってしまうと、自らの意思で身体を動かすことが出来なくなったり、倒れ込んでしまう可能性も十分に出てしまいます。
周囲に人がいればサポートを行ってもらうことや、救急車の手配を行うことで回復できるものですが、単身で行動をしている方は要注意です。
激しい運動を行っている方や、ダイエットに励んでいる方、ホットヨガなどを行っている方に対しては、ある程度の暑さに対する我慢も必要とされますが、身体から汗となった水分が大量に出るような行動をとっている方は、20分から30分程度の間隔で、少量の水分補給をすることが身を守ることに繋がります。
初めから汗を流すような行動や、場所が分かっていれば、給水設備が整っていたり、近くに飲料系の自動販売機があれば手軽に水分をとることができますが、アウトドア関連や慣れていない場所にお出掛けをするような際には、自宅を出る前にステンレス製のボトルに飲料水を入れて持ち運ぶことは効果的にいつでも水分を摂取できる環境を作り出せます。
若年層や60代程度までの年齢層の方は、自ら脱水症状になるかどうかを自己判断できる方が多いのですが、それ以降の高齢者の方においては、自己調整を行うことは難しくなる方が非常に多いのではないでしょうか。
ご家族の方や関係する方が気温と時間を確認しながらサポートを徹底することで最悪な事態を回避することはできるので、夏場は特に気を付けたい行動です。
正しい水分補給法には水温の問題もあり、冷た過ぎる水も熱すぎる水もNGとしており、一般的には5度程度から15度程度が適切な範囲となります。